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「ハムスターのもんだい」のチャレンジモード、個人用、準備問題で、「くまのぬいぐるみ」の名称を確認する祭、「ハムスター」と答えて も通過してしまいます。お子様には正答をお示しいただき、確認した上で課題に進んでいただきますようお願いいたします。
※一部のメニュー(下記)はインターネットブラウザで別画面に表示されます。
(「ガイド」「心の理論について」「評価と指導の手引き」「使い方」)
また、各問題のチャレンジモード「問題用紙」はAdobe社のpdfで表示されます。
そのため、以下のような現象が起こる場合があります。
心の理論課題の物語と質問はアニメーション・音声・文字で提示されます。提示のされ方は用途に応じて次の3通りのパターンがあります。
物語が進んでいく中で質問に答えていきます。個人用とグループ用があります。
@個人用
マンツーマンで行いたい場合に使用します。物語の合間に質問が表示され、答えを選んでボタンをクリックすると次のシーンに進みます。
Aグループ用
教室などで多数の子どもに同時に実施する場合に使用します。物語の合間に質問が表示されますので、問題用紙に答えを記入していきます。答えを記入したら「つぎへ」ボタンをクリックし進めていきます。
物語をそのまま見るときや、口頭で質問したり解答したりする場合に使用します。物語がそのまま再生され、停止ボタンを押して任意のところで止めることができます。自由な設問が可能になります。
「アニメーション版心の理論課題」は標準化されたテストではないため、何問できたら何歳レベルといった正確な基準値はありませんが、オリジナル課題を使った研究のデータを参考にすると、「ボールのもんだい」「トランプのもんだい」「ハムスターのもんだい」「おもちゃばこのもんだい」は小学校低学年で、「やきいものもんだい」は小学校高学年で多くの子どもが通過できると考えられます。
私たちのデータでは、全5問の合計正答数でみると、障害のない小学2年生・3年生では0〜1問が10%、2〜3問が35%、4〜5問が55%でした。一方、同学年の知的な障害のない自閉症スペクトラムの子どもでは、0〜1問が50%、2〜3問が45%、4〜5問が0.5%で、両群には統計的に明らかな差がみられました。このように合計正答数で比較すると、自閉症スペクトラムの子どもたちの困難が明らかになりました。
心の理論課題は人の心を理解する力を知るための指標のひとつに過ぎません。これらの問題に正答できないことがそのまま何らかの障害の診断に結びつくわけではありません。また正答できたからといって社会性の問題がないことが保証されるわけでもありません。診断は専門の医師によって総合的な観点からなされます。このソフトは診断用のツールでなく、子どもの特徴を理解する方法のひとつと考えてください。
また「心の理論課題」はアセスメントのためのツールであり教材ではありません。結果は指導プランを立てる際の参考になりますが、指導の内容は個々の子どもの実態や問題に合わせて丁寧に考えることが必要です。